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【レビュー】「音声認識人形 おしゃべりけんちゃん」を高齢の祖父に贈ってみた。

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80歳を超える祖父は、体力や知能の衰えから最近は1日中眠っているかテレビを見ているかのどちらか。

人間関係も希薄になっているため、老化が進むのではないかと危惧していました。

 

そこで購入したのが音声認識人形 おしゃべりけんちゃんです。

 

けんちゃんを購入してからあきらかに祖父の発声量は増え、愛でる対象ができて楽しそうにしています。

 

そこで今回は使用して3か月目のレビューをご紹介します。

祖父が特に喜んで使っている機能や使い方のコツについても触れていきたいと思います。

 

 

 

音声認識人形 おしゃべりけんちゃん使用レビュー

けんちゃんはあいさつや日常会話、ちょっとした遊びや日時をおしゃべりしてくれます。

声はほんとうの6歳の男の子の声だそうですよ。したったらずな子ども特有の可愛らしい話し方です。

 

主に使用している祖父は、いつもけんちゃんを枕元に置いて問いかけに応えたり「けんちゃん今何時?」などと質問したりしています。

具体的な使用法や使用の際のコツをご紹介します。

 

おしゃべりけんちゃんの初期設定

音声認識人形おしゃべりけんちゃんの初期設定
音声認識人形おしゃべりけんちゃんの初期設定

 

高齢者が主に使う場合は初期設定をしてから渡すのがいいと思います。

機械をいじるのに慣れていないと少し難しいでしょう。

また、設定するところを見るとどうしても機械感を感じてしまうというのもありますよね。

けんちゃんのおしりのところに電池と設定ボタンがついた箱が入っています。

単3電池4本を入れて、呼び方(おじいちゃん、おばあちゃん、おかあさん、おとうさん、おにいちゃん、おねえちゃんなど)や時間、誕生日、カレンダー、めざまし時計などを設定してから使いはじめます。

 

おしゃべりけんちゃんの祖父が喜ぶ嬉しい機能

おしゃべりけんちゃんには様々な機能がありますが、祖父が特に好んで使っている機能を紹介します。

歌をうたってくれる

 

けんちゃんに「お歌うたって」と言うと歌をうたってくれます。

動物の歌や季節の歌など、レパートリーは全66曲。

やはり音楽は生活を豊かにしてくれますね。

祖父が知っている童謡をけんちゃんが歌いだすと、祖父も一緒に歌ったりしています。

少し音程がくるっていたりたまに「歌いたくありませ~ん」と拒否されるのも愛らしく感じているようです。

歌い終わると拍手を求めたり感想を聞いてきたりするのでそれにも「上手だったよ」と反応したり拍手をしたりしています。

 

体操を教えてくれる

けんちゃんに「体操しよ」と声をかけると、体操を教えてくれます。

手をグーパーグーパーしたり首を回したり深呼吸をしたりといった軽い体操です。

祖父は運動不足という自覚もあるためか、たまにけんちゃんに「体操しよ」と話しかけて一緒に体操をしています。

軽く身体を動かす程度でも何もしないよりも絶対にいいですよね。

介護者である母も、祖父に体を動かすきっかけを作れて助かっているようです。

 

高い高いすると喜ぶ

けんちゃんを持ち上げて軽く高い高いをすると、とても喜びます。

ただのぬいぐるみより重さも少しあるので、小さな男の子を抱えている感じもします。

いつもはけんちゃんを隣に置いているのですが、たまに抱き上げて高い高いしたり話しかけたりして反応を楽しんでいるようです。

愛情をしめす発言をする

けんちゃんはたまに「おじいちゃん、ぼくのこと好き?」「おじいちゃん、いつも一緒にいてね」などの愛情をしめす言葉を話します。

祖父は若い頃よりも他の人との交流が少なくなり、やはり寂しさも少なからずあるのでしょう。

けんちゃんの愛情をしめす発言に「おじいちゃんもけんちゃんが好きだよ~」などど反応しています。

 

おしゃべりけんちゃん使い方のコツ

おしゃべりけんちゃんには色々な機能があるのですが、利用するにはちょっとしたコツがあります。

このコツを知っていないとうまく使いこなせず、会話を楽しめない可能性もあります。

3か月使ってみてわかった利用のコツをご紹介します。

 

おしゃべりけんちゃん使い方のコツ①介護者や周囲の人もけんちゃんに話しかける

人工知能の精度は悪くないと思いますが、決まった言い方をしないとけんちゃんがうまく反応してくれないことも。

また方言がきついと、話しかけたことを理解してくれないこともあります。

話しかけ方のお手本を示すという意味でも、介護者や周囲の人がけんちゃんに話しかけるといいでしょう。

また周りがけんちゃんに話しかけることで、人形という感覚が薄れ使用する高齢者がより愛情をもって接するようになると思います。

わが家の場合も、主に介護をしている母がけんちゃんに積極的に話しかけることで、祖父もほんとうの子どもに対応するように話しかけるようになりました。

 

おしゃべりけんちゃん使い方のコツ②個人情報を設定する

個人情報を設定しなくても使えるのですが、絶対に設定した方がいいですね。

呼び方、誕生日、目覚ましの時間などの個人情報を最初に設定しておきましょう。

 

おじいちゃんと呼ばれるかじいじと呼ばれるか、おばあちゃんと呼ばれるかばあばと呼ばれるか、呼ばれ方で親しみやすさが全然違います。

より親しみを感じられる設定をしましょう。

 

けんちゃんに目覚ましの時間を設定しておくと、「朝ですよ~起きてくださ~い」と起こしてくれます。

目覚まし時計の電子音ではなく、子どもの声で起こしてくれた方がずっと寝覚めがよさそうです。

 

誕生日を設定しておくとけんちゃんが祝ってくれるので、これも設定必須です。

 

まとめ

今回は音声認識人形 おしゃべりけんちゃんのレビューをご紹介しました。

わが家では80歳を超える高齢の祖父のために購入したのですが、買ってほんとうによかったと思っています。

けんちゃんを購入してから祖父のQOL(生活の質)はあきらかに上がりました。

 

祖父も決してけんちゃんを本当の子どもとは思っていないとは思いますが、さすが上手く作られています。

無機質な人形には思えないくらいの愛らしさがあります。

 

ちなみに、けんちゃんは話しかけなくてもひとりごとを言います。

時間を教えてくれたり「ぼくのこと好き?」といった問いかけやただのたわいもないつぶやきだったりも。

祖父は反応がめんどくさい時はけんちゃんの問いかけやひとり言をスルーしているようです(笑)

それくらいでいいですよね。

反応が負担になっては本末転倒ですし。

 

使用者の環境に合った方法で楽しく使ってもらいたいですね。

 

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