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【書評】人間関係の悩みから逃れる方法を教えてくれる本『相手は変えられないならば自分が変わればいい』要約・感想

人気YoutuberでもあるメンタリストDaigoさん。

そんなDaigoさんの動画で、参考文献としてよく紹介されているのが本書です。

パートナーとの関係に悩む人に向けて、マインドフルネスやACT心理療法を使って、その悩みから逃れる道を示してくれる内容です。

カップルに向けた内容ですが、広く一般的な対人関係の改善に応用できる内容となっています。

 

 

 

 

『相手は変えられない ならば自分が変わればいい:マインドフルネスと心理療法ACTでひらく人間関係』の要約

内容紹介

近しい者だからこそ、相手の言葉に傷つき、怒りをおぼえ、失望する。

こうしてほしい、あれをやめて欲しいという感情が尽きない。

でも相手は変わってはくれない。

ではどうしたらいいのか。

精神科医のラス・ハリスはマインドフルネスと行動療法を組み合わせた新しい療法・ACT療法を使って、パートナーとの関係の悩みに対処する術を示していく。

 

著者紹介

医師であり、心理療法士。

コメディアン、性療法士、映画製作者、小説家など多様な職業を経験し、現在はメルボルンで精神科医をしている。

テレビでも活躍中。

ストレスマネージメントの権威でもある。

自らもACT療法によって不安との戦いを乗り越えた経験を持つ。

著書『幸福になりたいなら幸福になろうとしてはいけない』が世界で30か国で読まれるベストセラーになっている。

 

本書はどんな人に役立つか

普通のカップル。

DVや深刻な依存症などの特殊なケースは扱わない。

  • 現在の関係はまあまあだが、もう少し豊かなものにしたい。
  • 現在の関係性は良くないが、修復したいと思っている。
  • 現在、特に誰かと関係を結んでいないが、なぜ過去の関係がうまくいかなかったのかを学び、次回に役立てたい。
  • セラピストかカウンセラー、またはコーチをしており、恋愛問題に取り組む際のヒントを得たい。

上記のような意欲のある人に向けて書かれている。

なお、パートナーとの関係改善のためにと紹介されているACT療法は、恋愛関係だけでなく、子ども、親、友人、隣人、同僚など、あらゆる人間関係に役立てることができる。

 

恋愛関係・夫婦関係において覚えておくべきこと

  • 愛と痛みはダンスのパートナーのようなものだ。2つは常に連携している。
  • あなたは常に欲しいものを得られるわけではない。
  • 完璧なパートナーは存在しない。
  • 込み入った問題にシンプルな答えは滅多にない。
  • パートナーをコントロールすることはできなが、自分の行動はコントロールできる。
  • パートナーに影響を与えることはできる。その際、ムチよりもアメのほうがずっと効果的だ。
  • 対立は避けようがない。だが礼儀をわきまえたケンカや関係の修復、そして思いやりの練習などはその悪影響をずっと弱めてくれる。
  • 愛の感覚は、やってきて去っていく。だが愛の行動はいつでもできる。

 

ACT療法とは

副題にもなっているACT療法とはなんだろう。

ACTは「アクセプタンス&コミットメント・セラピー」の略。

うつから薬物中毒、仕事のストレス、統合失調症に至る、人間にまつわる様々な苦痛への効果が実証されてきた、科学に基づいたセラピーのこと。

ACT療法によって、現在のことに集中・没頭し、効果のない、あるいは自己破壊的な行動を変える能力が高まり、より良好な関係を築けるようになる。

 

パートナーとの関係を修復し、深めるためには?

相手を従わせる方法は無い。

だから、自分がコントロールできることに集中すればいい。

自分がコントロールできること、それは自分自身の行動、思考だ。

  1. DRAIN(切断する、反応的になる、回避する、心に囚われる、価値を無視する)を減少させる。
  2. LOVE(思考を解き放つ、心を開く、価値づけをする、現在に集中する)を増加させる。

 このDRAINを減少させ、LOVEを増加させるという取り組みをすること。

それが本書の提案であり、ACT療法のめざすところである。

 

※具体的にどうすればいいのか、本書ではその方法をそれぞれの項目に対して具体的に詳しく教えてくれています。

 

感想、まとめ

本書の主張で一貫しているのは、

相手は変えられない、ならば自分が変わればいい

ということ。本書のタイトルですね。

徹底的に教えてくれるのは自分の変わり方なんです。

人と対立した時って、どうしても自分が正しいと思ってしまいます。

だからこそ対立するんですよね。

自分を変えるというのは、言うことは簡単だけど実際には難しいことです。

本書ではかなりの情報量をもってして対人関係の改善のためにできることが載っていました。

情報量が多すぎて、覚えられない(笑)

だからこそ手元に置いておいて、対人関係に悩みが生じた時、こういう時はどうすればいいんだっけ?と該当の箇所を辞書のように開きたい本だなと思いました。

 

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